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更新日:2019/1/28
ドッグフードの怖い歴史とは?
ドッグフードの始まりは、およそ150年前に小麦・ビートルート・野菜・牛肉の血で出来たビスケットが始まりとされています。
米国オハイオ州のジェイムス・スプラットという人物が初めて、この加工ドッグフードを販売しました。他者も、この新しいドッグフードというものに着目し、世の中に出回り始めました。
第二次世界大戦後、日本にもペットフードが普及し始めましたが、当時はまだペットに飼い主の残飯で十分とされていた時代です。
その後、世の中全体がバブル景気に沸く前キャンペーンやTVのコマーシャルなどで、家庭の残飯を犬に与えることの危険性や重要性、ペットフードの手軽さなどを宣伝し日本にも定着しはじめました。
ペットフードの売り上げが伸び始め、アメリカからの輸入フードの販売攻勢がはじまり、低価格販売競争に歯止めが掛からなくなってきました。
犬より飼い主をターゲットにした結果
低コストでペットフードを製造する業者が増え、製粉業者や穀類販売業者も「副産物」を売り込むためペットフード業界に目をつけました。
また屠殺場も人間用に使用不可な「肉副産物」をペットフードメーカーに売り始めたのです。ペットフードメーカーは穀類の外皮・荷粉や、人間用としては使用不可な肉などをペットフードに利用しました。
また、同時に郊外を中心に量販店が店舗を拡大し、量販店でペットフードを購入するのが当たり前の時代になり、犬の健康よりも飼い主さんに好ましく見えるように着色料やペットフードを長く持たせるため酸化防止剤の使用など、あらゆる戦略で競いあうようになったのです。
そのような傾向が続く中、バブル崩壊と共に徐々に悲惨な状況を生み、メーカーの撤退や卸問屋が倒産に合う事態を招くことになったのです。こうした価格破壊の悪循環からメーカーは、徐々にですが、ペットの健康を考えた天然素材を使用したなどの、高級ペットフードに変化して行きました。
しかし、原材料名の80%以上までの表示、10%以上使用されていない原材料は表示しなくて良いなど、食品のように使用する規定は法律でないのが現状です。
中国産の輸入ペットフードで事件
そんな中、2007年米国で犬や猫がペットフードを食べて相次いで死ぬという事件がありました。米食品医薬品局(FDA)の調べによると肥料などに使われる化学物質「メラミン」が検出され、中国から輸入されたペットフードに使用されたとする植物タンパク質の小麦グルテンにふくまれていました。
日本でも、このペットフードが輸入販売されていたことが判明したことにより、2009年6月愛がん動物用飼料(ペットフード)の安全性の確保を図るため、「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)が施行されました。
ペットフード安全法により、ペットの健康に悪影響を及ぼすペットフードの製造、輸入又は販売は、罰せられる対象になりました。
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