更新日:2017/11/15

犬の避妊手術

犬の避妊手術メリットとデメリット
メリット
  1. 乳腺腫瘍の発生率が下がる。
  2. 子宮蓄膿症の発生がなくなる。
  3. 卵巣腫瘍の発生がなくなる。

 

デメリット
  1. 太りやすくなる
  2. 縫合糸アレルギーの可能性
  3. 尿失禁が起こる場合がある

 

犬の避妊手術方法

犬の避妊手術方法

手術は、全身麻酔で行います。麻酔をかける前に全身の身体検査を行い、血液検査を行います。麻酔薬は腎臓や肝臓で代謝され、体の外へ排泄されます。

 

肝臓や腎臓がうまく働いていない場合は、麻酔薬が体の外に排泄されるのに時間がかかり、麻酔からなかなか醒めなかったり、最悪、麻酔から醒めない場合があります。このような事態になる確率は低いですが、万が一がないとは言えません。

 

メリットに乳腺腫瘍の発生率低下をあげましたが、手術する年齢によって発生率が変わります。

『乳腺腫瘍の発生率と避妊手術の時期の関係』

@ 初めての発情が来る前に避妊手術
→ 乳腺腫瘍の発生率 0.08%
A 初回から2回目の発情が来る間に避妊手術
→ 乳腺腫瘍の発生率 8%(@の100倍)
B 発情2回目以降に避妊手術
→ 乳腺腫瘍の発生率 26%(@の325倍。4頭に1頭の割合)
C 発情3回目以降に避妊手術
→ 避妊手術を行わない場合と乳腺腫瘍の発生率は変わらない。

 

避妊手術をしていない場合と避妊手術をした場合を比較すると発生率が7倍変わります。これを参考にすると、できるだけ早く避妊手術をするほうが乳腺腫瘍の発生率は抑えることができるということになります。

 

避妊手術後の体重管理

また、避妊手術を行うと太りやすくなります。太る原因としては、ホルモン分泌の変化や運動量の変化などがあげられます。避妊手術を行ったわんちゃんすべてが、太るわけではありませんが手術後はしっかり体重管理をしてくださいね。

 

体重管理は、摂取カロリーを抑えフードの量を減らすか、カロリーの低いフードを選ぶようにしてください。そしてしっかり運動させましょう。1歳のときの体重が理想体重です。避妊手術後に避妊手術前の体重を維持するためには摂取カロリーを30%減らす必要があります。

 

避妊手術後のトラブル

また、縫合糸に対するアレルギーは必ず起こるものではありません。ただし、アレルギーを起こしやすい犬種であるミニチュアダックスフンド・柴犬は縫合糸に対してアレルギーを起こしやすいので要注意です。(ほかの犬種でも起きます。)

 

また、尿失禁は卵巣を切除しホルモン分泌が変化することで起こるといわれています。小型犬で尿失禁がおきる起きるケースはまれですが、大型犬では5〜20%で起こるという報告があります。

 

避妊手術にはメリットとデメリットがあります。よく考えて、わんちゃんにとって最良の選択をしてあげてくださいね。