更新日:2017/11/15

今も尚、変化し続けるドッグフード

ドッグフードの誕生から150年。効率重視から健康重視へと、時代に合わせてドッグフードは変化し続けています。

 

1860年代にアメリカで製造された「ドッグケーキ」が最初のドッグフードと言われています。野菜、ビートの根、牛の血液などで作られた元はビスケットでした。船乗りが航海の後に捨てた船上食のビスケットを、港の野良犬がよろこんで食べていたことがヒントになったそうです。

 

発売当初のドライフードは現在とは全然違います。スターバックスのクッキーのような大きなかたまりで、手間をかけ砕いて与えていました。その後、一度に小さな粒のフードを大量に製造する技術が開発され、お皿に入れるだけで簡単に与えられる粒状のドライフードに変わります。

 

1940年代には腎臓が悪くなったアメリカの盲導犬第1号バディのために、マーク・モーリス博士が世界初の腎不全の犬用の特別療法食を開発し、その後も病気に配慮された食事が次々と発売されました。しかし、良い変化ばかりではありません。

 

第二次大戦

第二次世界大戦中は人間の食料が足りず、肉をドッグフードにたくさん入れることができなくなりました。人間が食べられない部分(小麦の皮、鶏のとさか、羽毛、骨など)を材料にしてドッグフードが作られました。安くて長持ちするフードを作るためにいろいろな添加物も加わりました。

 

人間では使うことが禁じられている添加物が使われている?

 

日本では戦後にドッグフードが輸入され、1970年代には多くの家庭で使われていました。

 

ドッグフードが普及すると今度は「おいしい」フードが人気を集めますが、おいしさを追求するあまり栄養のバランスは乱れがちでした。1980年代には栄養バランスも大切だと考えられるようになり、最近では「安全で栄養バランスの良いドッグフード」が求められています。

 

今、売り場には無添加のものや人間が食べる食材を材料に使ったものもあれば、人間では使うことが禁じられている添加物が使われたものもあります。犬にとっては消化吸収の良くない鶏の足や骨などを材料としているフードもあり、獣医師としてはお勧めしがたいフードも少なくありません。また、ドッグフード自体の種類も増え、多くのメーカーから子犬用、成犬用、高齢犬用など年齢に合わせたフードが販売されています。

 

病気によっては栄養のバランスを変えることによって症状を抑えたり進行を遅らせることを助けることができることも分かり、病気に合わせて特別に調合された療法食も販売されています。

 

ペットは大事な家族の一員 写真
「年齢に合った安全で栄養バランスの良いフードを選ぶ。」
「病院で獣医師に相談して最適なフードを選んでもらう。」

 

これが現代のドッグフードです。