更新日:2017/12/12

犬の心臓病とは

犬の心臓病とは、心臓の働きに余計な負担がかかることで、心臓が頑張りすぎてしまい、結果、弱まってしまう病気です。犬の心臓病の代表的な病気2つを、詳しくまとめました。

 

僧帽弁閉鎖不全症

病気の名前の通り、心臓の中にある弁(僧帽弁)が、きちんと閉じない病気です。本来、僧帽弁は、心臓内の血液が逆流しないように、閉じたり開いたりしています。この弁がきちんと閉じないことによって、血液が正しい方向に流れず、逆流してしまいます。

 

血液が逆流すると、心臓はうまく血液を送り出せないので、働きを強めます。働きを強めることで頑張りすぎた心臓は、だんだんと弱まってしまうのです。犬の心臓病の大半が、僧帽弁閉鎖不全症です。心臓病と診断されたら、この病気である可能性が高いでしょう。

 

心筋症

心臓の筋肉が、薄くなったり、逆に分厚くなってしまう病気です。

 

拡張型心筋症

心臓の筋肉が薄くなってしまうと、心臓自体の力が弱くなります。心臓の「血液を送り出すポンプ」の力が弱くなってしまうので、心臓は働きを強めて、なんとか血液を送り出そうとします。それが続くことで、心臓が弱まってしまうのです。

 

肥大型心筋症

心臓の筋肉が分厚くなると、その分、心臓内が狭くなり、心臓に入る血液の量が減ります。一度に送りだす血液の量が少なくなるので、心臓は働きを強めて頑張ります。そうして、弱まってしまうのです。

 

犬の心臓病の症状
  • 心雑音
  • 疲れやすい
  • 急に倒れる
  • 呼吸困難
  • 食欲不振
  • 胸やお腹に水が溜まる

犬の心臓病の初期症状は、心雑音です。心雑音は見ただけではわかりません。病院で獣医師に聴診してもらって初めてわかります。

 

咳や疲れやすいなど、飼い主さんも気づくような症状があらわれたときは、心臓病がかなり進行している状態です。さらに心臓病が悪化すると、呼吸困難や失神などの症状があらわれ、最終的には、胸やお腹に水が溜まってしまいます。

 

心臓病にかかりやすい犬種

僧帽弁閉鎖不全症

  • シーズー
  • マルチーズ
  • チワワ
  • キャバリア
  • ヨークシャテリア

心筋症

  • ボクサー
  • ドーベルマン
  • シェパード

 

心臓病は、遺伝的な要因で起こる病気です。心臓病にかかりやすい犬種は、定期的に、心雑音のチェック、心臓の詳しいエコーなど、心臓に特化した健康診断を行いましょう。そうすることで、心臓病を早めに発見し、早い段階で治療を進めることができるのです。

 

犬の心臓病で気をつけること

興奮させない

心臓病の犬に、興奮は禁物です。興奮することで心臓の働きに負担がかかり、呼吸にも影響を及ぼします。

 

咳がひどく出たり、場合によっては、興奮しすぎたことが原因で血圧が上がり、失神することもあります。できるだけ興奮させず、安静にするように、飼い主さんがしっかりと管理しましょう。

 

排便・排尿時に様子を見る

犬の排便・排尿時は、血圧が一時的に下がります。そのため、血液が体全体にまわらず、倒れてしまうことがあるのです。

 

急に倒れてしまったら、危ないですよね。物に当たってケガをしてしまうかもしれません。犬の排便・排尿時は、側にいて、様子を見てあげましょう。

 

食事の管理

心臓病の犬にとって、食事の管理はとても大切です。食事(ドックフード)で、心臓の働きをサポートすることができたり、逆に心臓に悪影響を及ぼすこともあるのです。

 

犬が心臓病になったら、心臓病専用のドックフードを与えましょう。おやつや、人間の食べ物は絶対に与えないように、注意してください。

犬の心臓病に適したドッグフードの選び方

可愛がっている犬が、ある日突然「心臓の病気」になってしまったら、どうしますか?

 

「心臓に病気がある」なんて聞いたら、びっくりしてしまいますよね。しかし、犬の心臓の病気は、それほど珍しいものではないのです。

 

心臓の病気は、一度発症すると、かんちはしません。治療は、病気の進行を抑えたり、症状を軽くすることが目標となります。そのため、飼い主さんのケアが大変重要になるのです。

 

そのひとつが、食事のケアです。犬の心臓病におすすめのドックフードの条件や、ケアの方法などをまとめました。

 

犬の心臓病におすすめのドックフード

塩分が少ないもの

心臓病の犬に、塩分(ナトリウム)をあげてはいけません。塩分を多く摂ると、身体の中が塩分で濃くなります。それを薄めようとして、身体の中の水分量が増えていきます。

 

身体の中の水分とは、主に血液です。血液が増えることによって、それを送りだす心臓の働きに負担がかかり、だんだんと弱まってしまうのです。

 

人間の食べ物は、塩分だらけです。人間には大丈夫な量でも、犬にとっては大変な量にはなります。心臓病の犬だけでなく、特に病気ではない犬にも絶対にあげてはいけません。

 

タウリン、カルニチンを含むもの

タウリンやカルニチンは、心臓の働きをサポートしてくれる栄養素です。タウリンやカルニチンを多く含むドックフードを与えて、弱くなった心臓をサポートしてあげましょう。

 

リンが少ない

心臓病が進行すると、同時に腎臓の病気になってしまうことも多くあります。そのため、心臓病の犬には、あらかじめ、腎臓の働きに悪影響を及ぼす「リン」が少ないドックフードを選びましょう。

 

心臓病は治りません

犬の心臓病は、一度発症すると、完治することはありません。薬を飲むことで、症状や進行を抑えながら、病気とずっと付き合っていくことになります。

 

長い付き合いになりますので、飼い主さんのケアが大変重要になります。食事の管理は徹底してください。できるだけ興奮させず、安静にさせるよう心がけましょう。

 

また、急に倒れたり、呼吸困難になってしまうことも十分にあり得ます。早急に対応できるように、よく様子をみてあげてください。