更新日:2017/12/12

犬のかゆみの原因はアレルギーが多い?

Q: 生後3カ月ごろから口の周りがかゆくなり始めました。いつも掻いたり、どこかにこすりつけたりで常に痒がっています。

 

5歳のフレンチブルドッグの男の子です。口の周りから始まった痒みは、耳から手足、全身へと広がっていきました。フードをアレルギー対応のものに変更したり、動物病院で注射を打ってもらったり内服薬をもらっています。薬を飲んでいる時には痒みが治まりますが、飲まなくなると痒みがひどく掻きむしります。

 

薬を飲んでいない時期の方が短くほぼ毎日飲んでいます。シャンプーは週に1回。ノミ・ダニの予防は毎月しています。まだ若いのにずっと薬を飲んでいて内臓は大丈夫なのか心配です。またずっと薬や注射を続けないといけないのでしょうか? 治るのでしょうか?

 

A: かゆみの原因を程度絞る必要があると思います。

 

かゆいから「かゆみ止め」の内服薬や注射を使うのは一時しのぎにすぎません。原因がわからないのでかゆみ止めを飲まなくなるとかゆみが再発します。何が原因か突き止めないと改善しないんですね。アレルギーが関係しているケースが多いので、一度しっかりアレルギー検査したほうがいいでしょう。

 

かゆみの強い皮膚病

かゆみの強い犬の皮膚病

  • ノミアレルギー
  • 疥癬
  • 膿皮症
  • マラセチア
  • 毛包虫
  • 食物アレルギー
  • アトピー

ノミアレルギーから毛包虫までは治療できるもので、食物アレルギーはある程度コントロール可能なもの、アトピーはコントロールが困難なものと考えることができます。

 

まずは、1〜5に関する検査を検査をしてあげてください。毛を抜いたり、皮膚の組織を引掻いたり、皮膚表面に付着しているものを取って直接または染色後、顕微鏡で観察することで分かります。

 

検出されればそれに対して治療します。この治療をしてもなおかつかゆみがひどいようであれば、アレルギー検査やアトピーの検査を行います。これは血液検査で分かりますよ。

 

厄介な食物アレルギー

犬の食物アレルギー

特に食物アレルギーについてですが、例えば「牛肉」がアレルギー検査でアレルゲン(アレルギーの原因)として引っかかった場合、「牛肉」だけを避ければいいと考えがちです。

 

最近のアレルギー研究で、「牛肉」に引っかかった場合は「動物の肉」は全部避けた方が良いといわれています。「魚」や「植物」でも同様です。

 

ワンちゃんのアレルギーはどんどん複雑化しており、ドッグフードに含まれる「植物性油脂」がアレルゲンになる場合もあります。例えば大豆がアレルゲンのワンちゃんがダイズ油が含まれている「植物油脂」が含まれたドッグフードを食べるとかゆみが出る場合もあります。

 

食物アレルギーがある場合、食べるものの種類は制限されますが、コントロールしてあげるとかゆみは劇的に減ります。かゆみ止めのお薬を飲んでもかゆみが治まらない場合は、食物アレルギーを疑う方が良いでしょう。

 

かゆみ止めの種類

ステロイド、抗ヒスタミン薬、免疫抑制剤(シクロスポリンなど)が良く使用されるお薬です。抗ヒスタミン薬はワンちゃんに処方しても、劇的な改善は望みにくいです。一方ステロイドはかゆみをかなり押さえてくれます。しかし、ずっと飲み続けていると多飲多尿、肝臓や皮膚に副作用が生じる可能性があります。

 

ステロイドをかゆみ止めとして使っている時には、半年に1回ぐらいは病院で血液検査を行ってください。免疫抑制剤にはたくさんの種類がありますが、「シクロスポリン」と「アザチロプリン」を良く使います。免疫抑制剤は痒みをとめる効果が出るまでに時間がかかります。

 

犬のアレルギーまとめ

かかりやすい犬種:柴犬、シ―・ズ―、ウエストランド・ホワイト・テリア など
なりやすい時期:梅雨時期、夏
なりやすい傾向・特徴:ヒトのご飯を食べる、遺伝、外部寄生虫、痒みが強い など