更新日:2017/10/16

犬の涙やけについて

Q: 3歳になるマルチーズの男の子の涙やけのことで質問があります。

 

生後3カ月でお迎えしました。そのころから眼の周りが良く濡れて、眼の周りから鼻にかけての毛が茶色くなっていました。眼に毛が入るからかもしれないと思い、眼の周りの毛はこまめにトリミングに出し切ってもらっています。しかし、特に変わらず茶色くなり皮膚がただれています。これは治るものでしょうか? 少しでも良くなる方法はないですか?

 

A: 涙やけは「流涙症」とも言われます。

 

涙やけは特に小型犬や短頭種(ブルドッグやパグのように鼻の短い犬種)で問題になることが多いです。通常涙は上下の眼瞼にある涙点から鼻涙管を通り鼻の奥に流れていきます。ヒトが泣いた時にたくさん鼻水が出るのは、涙が鼻涙管を通って鼻の奥に流れるためです。

 

涙やけになる原因

  1. 鼻涙管が狭い、または狭窄している。(鼻涙管狭窄)
  2. 下瞼(涙袋)が小さい。
  3. 眼球が大きく眼球表面を流れた涙が涙袋に収容できない。
  4. アレルギー。
  5. フード内のタンパク量が多い。
  6. フードがあわない。

 

まず鼻涙管狭窄ですが、簡単な検査で確認することができます。フルオルセイン染色液を眼に1滴たらします。この黄色の染色液が1分ぐらい後に鼻の穴から出てくれば鼻涙管は開通しています。

 

狭窄がはっきりすれば、麻酔下で鼻涙管を洗浄することもありますが、一時的に開通するだけでまた狭窄することがほとんどです。

 

また、眼に何らかのアレルギーがあり涙が止まらない場合もあります。眼のふちが赤くなっていないかどうかを確認してあげましょう。眼のアレルギーが原因の場合はステロイドの点眼薬で良化する場合があります。

 

涙には水が一番たくさん含まれています。水以外には、タンパク質(アミノ酸)、ブドウ糖、リゾチーム、ラクトフェリン、ビタミンA等が含まれています。これらタンパク質が酸化すると茶色く変色します。これが、眼の回りが茶色くなってしまう原因になります。

 

フードを変えることで、含まれているタンパク質の種類や量が変わります。変えただけで涙やけの茶色が良くなることもありますし、いつも眼の回りが濡れていたのに、乾燥してきれいな状態を保つことができるようになることもあります。フードの添加物が原因になっている場合もあるようです。

涙やけの治療や解決方法

  1. 鼻涙管洗浄
  2. 点眼薬
  3. ドッグフードを変更する
  4. 涙袋や鼻涙管を広げるような手術を受ける
  5. サプリメントを使う

かかりつけの動物病院の先生とよく相談していただき、最良の治療法を選んであげてください。

 

犬の涙やけまとめ

かかりやすい犬種:プードル、ポメラニアン、マルチーズ、シ―・ズ― など
なりやすい時期: 1年中、悪化する時期は梅雨・夏
なりやすい傾向・特徴: アレルギー、遺伝、ヒトのご飯を食べる、眼の周囲がただれている、眼の周囲が茶色い など