更新日:2017/10/16

Q: 急に動きがゆっくりになり、ソファーの昇り降りをしなくなりました。

 

5歳になるミニチュアダックスです。2〜3日前から動きがゆっくりになり、ソファーの昇り降りをしなくなりました。元気はそこそこで、食欲もいつもと変わりないのですが心配です。食欲・元気があるので様子を見てもよいのでしょうか?

 

A: 犬種や年齢、症状を考えると椎間板ヘルニアの可能性が高いです。

 

様子を見ないで、早めの受診をお勧めします。

 

椎間板ヘルニアの症状

  1. 動きがいつもよりゆっくりで、高いところへの昇り降りをしなくなる
  2. 痛がる(突然痛がる、触ると痛がるなど)
  3. 足を引きずる
  4. 足の甲が床についている
  5. 足に力が入らず歩けない
  6. 排尿・排便ができない、漏れてしまう
  7. その他

進行度合いにより様々ですが、基本このような症状がよくみられます。

 

椎間板ヘルニアを起こしてしまう原因
  1. 肥満
  2. 過度な運動(段差の上がり降り、ジャンプ、体をねじりすぎるなど)
  3. 遺伝
  4. 老化

背骨と背骨の間にはクッション材の役割をする椎間板という組織があります。1〜4の様な原因で背骨と背骨の間からはみ出した椎間板が脊髄を圧迫し、麻痺や痛みの原因となります。

 

この病気を起こしやすい犬種
ダックスフント
ペキニーズ
ビーグル
パグ
シーズー

 

このような犬種は若いころ(2〜7歳ごろ)から椎間板ヘルニアを起こす傾向があります。その他の犬種では加齢に伴って多く起こる傾向にあります。椎間板ヘルニアを起こしやすい犬種では、次にことに気をつけてあげましょう。

  1. 激しい運動は控える
  2. 床で足を滑らさないようにカーペットなどを敷く
  3. 段差の昇り降りはできるだけさせないようにする
  4. 肥満防止

 

なんとなく動きたがらない、段差を嫌うようになった等の初期段階で治療を始めると、予後が良いことが多い病気です。いつもと違うと思ったら早めに受診しましょう。

 

犬の椎間板ヘルニアの治療法

内科的治療

内服薬を投与し痛みと炎症をとっていってあげる方法

外科的治療

外科手術を行い脊髄を圧迫している椎間板物質を取り除いてあげる方法

椎間板ヘルニアと診断された場合、治療方法は「内科療法」と「外科療法」の2通りあります。内科療法は、椎間板ヘルニアを起こした初期でないと効果が期待できません。

 

また、運動の制限をしっかりしてあげないとかえって悪化し、歩行困難になってしまう場合があります。内科的治療後も症状があまり改善しない場合や症状が重度の場合は、外科的療法を行います。外科的療法後はリハビリをしっかり行い、神経機能の回復を促します。

 

ただし、外科的療法は費用負担も大きく、残念ながら手術をしても歩行可能にならない場合もあります。獣医師とよく相談し治療方法を決めていくようにしましょう。

かかりやすい犬種:ミニチュアダックスフント、ビーグル など
なりやすい時期:1年中、冬場に悪化する
なりやすい傾向・特徴:遺伝、先天的、太り気味、震える、動かない、触ると鳴く