更新日:2017/10/16

犬の外耳炎の特徴や症状

Q: 1歳の男の子のアメリカン・ビーグルです。耳垢がたくさん出て困ってます

 

生後8カ月ごろまでは特に耳のトラブルもなく、動物病院で検診を受けた際も何も指摘はありませんでした。先週ごろから耳を足で撫でるようにしたり、頭を振る回数が増えました。2〜3日前から激しく耳を掻くようになりました。耳が臭いますし、耳垢が沢山出ます。耳が痛いのか触らせてくれなくなりました。何が原因なのでしょうか? 今後どうすればよいですか?

 

A: 外耳炎を疑いましょう

 

動物病院に来院する理由で外耳炎は上位3位に入ります。それほど、外耳炎を患うわんちゃんたちが多いということになります。診断してもらい適した治療を行いましょう。

 

外耳炎の症状

1.細菌性外耳炎

黄色っぽいべたべたした耳垢が出る。耳が赤く、かゆみが強い。耳垢を染色する。丸い形の細菌(球菌)や細長い形の菌(桿菌)が大量に出ています。

 

2.マラセチア性外耳炎

チョコレート色のべたべたした耳垢が出ます。耳介がカサカサになり、分厚くなり、苔のようなものが付着することもあります。耳が赤く、かゆみが強く、発酵臭がする。耳垢を染色する。だるまを縦に伸ばしたような形のマラセチア菌がたくさん検出されます。

 

3.耳ダニ

カサカサした黒っぽい耳垢が大量に出る。かゆみが強く、耳周辺を掻きむしることがある。耳垢を直接顕微鏡で見る。ダニが動いているのが観察されます。卵が同時に見えることもあります。

 

治療法がそれぞれ違います

外耳炎によって治療方法が違う

治療を始める前にしっかり調べることが大事で、適したお薬を処方してもらった方が治るのが速くなります。

 

耳ダニの治療は以前はイベルメクチンというダニに効くお薬を1週間に1回注射していましたが、今は皮膚に垂らすタイプのお薬が主流です。一度塗布して3週間後にもう一度塗布することで耳ダニの治療ができます。

 

外耳炎の治療が長引きなかなかよくならない場合は、薬があっているかどうかを確認する場合があります。耳垢を採取して、寒天培地上で細菌を培養します。その後、感受性テスト(どの抗生剤が一番よく効くかを見つけるテストです。)を行い、抗生物質を選択します。

 

初めて診察をしたときに感受性テストを行うのが一番よのですが、「結果が出るまでに最長1週間」、「費用がかかる」という問題がありますので、かかりつけの動物病院で獣医師とよく相談してください。

 

外耳炎は放っておくと・・
  1. ・耳の穴が腫れて穴自体が細くなってしまう。
  2. ・薬が効かなくなる。
  3. ・ポリープができる。
  4. ・鼓膜が破れてしまう。
  5. ・難治性になり、再発を繰り返す。

上記の問題が起こります。こじれる前にしっかり治療してあげてくださいね。

 

かかりやすい犬種

柴犬、アメリカンコッカ―、プードル、シ―・ズ― など

なりやすい時期

梅雨、夏

外耳炎を疑う習慣

アレルギー、遺伝、ヒトのご飯を食べる、耳が臭う、頭を振る など