更新日:2017/10/16

マセラチアの特徴は?

Q: 6歳のビーグルの女の子です。小さいころから皮膚が弱く、しょっちゅう掻いています。

 

2か月前から首やわきが赤くなり、痒がりなめたり咬んだりを繰り返しています。最近では皮膚の赤いところがジクジクになり、黄色いべたべたした油の塊のようなものがついています。臭いもきつく発酵臭がします。原因は何でしょうか? アレルギーでしょうか?

 

A: 一番あやしいのは「マラセチア性皮膚炎」だと思います。

 

 「マラセチア」は、皮膚に常にいる真菌(カビ)の一種です。普通のカビとは形が違い、ダルマを縦に少し伸ばしたような形をしています。この特徴をご質問のワンちゃんの皮膚の特徴と照らし合わせると、一致する項目がかなりあります。

 

「マラセチア性皮膚炎」の特徴
  1. 痒みがひどい。
  2. 皮膚がべたべたする。
  3. 黄色いワックス状の分泌物が皮膚に付着する。
  4. 発酵臭がする。
  5. こじれると皮膚が分厚くなり象の皮膚のようになる。

 

マセラチアの診断方法

マセラチアの診断方法

どのように診断していくかですが、「マラセチア性皮膚炎」の検査は比較的簡単にできます。皮膚の炎症の強いところに、スライドガラスを押し付け、皮膚の表面に付着しているものを採取する。もしくはセロハンテープを皮膚に貼り、皮膚の表面に付着しているものを採取します。

 

この検体を染色し、顕微鏡で観察します。もしも皮膚表面に大量のマラセチアが存在していれば「マラセチア性皮膚炎」と確定できます。

 

マセラチアの治療方法

@ 抗真菌薬を内服する。
A 抗生剤の使用
B 抗ヒスタミン薬の使用
C マラセチア用のシャンプーの使用

 

痒みが強いことがほとんどですが、かゆみを抑えるためにステロイドを使用すると更に悪化します。

 

ステロイドは、皮膚の抵抗力を下げ痒みを低減させます。ところが皮膚の抵抗力が下がると真菌の一種のマラセチアは増えてしまいます。

 

マラセチアが減少していくと痒みも少なくなっていきますので、少し我慢が必要かもしれません。特にマラセチア性皮膚炎はシ―・ズ―に多い傾向があります。もともとシ―・ズ―は寒くて乾燥した中国が原産地です。

 

日本は高温多湿で正反対の気候ですので、皮膚のトラブルが他の犬種に比べて多いです。まずは、動物病院で皮膚の検査を行い、どのような菌がたくさん増えているかを確認してください。

 

かかりやすい犬種

シ―・ズ―、ビーグル、ミニチュアダックスフント、ペキニーズ、パグ など

なりやすい時期

1年中、悪化する時期は梅雨・夏

なりやすい傾向・特徴

アレルギー、遺伝、ヒトのご飯を食べる、発酵臭、痒みが強い、皮膚が赤い、皮膚がべたべたする など