更新日:2017/10/16

アカラス症

Q: 4か月のフレンチブルドッグの男の子の皮膚病のことで悩んでいます。

 

内股の部分にポツポツと発疹ができましたが、別に痒がるわけでもなかったので様子を見ました。その発疹が急にひどくなったのでかかりつけの動物病院で診察してもらいました。「膿皮症」との診断で、細菌性のものだからと抗生物質をもらい飲ませましたが悪化する一方で、いつも掻くようになりましたので再度受診しました。

 

皮膚の検査をしてもらったところ、「アカラス症」と診断されました。治りにくく時間がかかるし、再発すると言われました。お薬をもらい飲ませますが良くならず、悪化する一方で、最近元気がないように思います。治るのでしょうか?

 

A: アカラス(毛包虫ともいいます)はダニの一種で、比較的若いわんちゃんが発症する外部寄生虫による皮膚疾患です。

 

アカラスはもともと毛根部分に寄生している寄生虫です。どこかから感染してくるものではなく、ほぼ全員が持っています。皮膚の抵抗力が落ちてしまったり、細菌性皮膚炎や真菌症の2次的なものとして発症することがあります。治りにくく、再発しやすく治療に時間がかかります。

 

 

アカラス症になりやすい部位
  • 眼の周り
  • 口の周り
  • 足先
  • 皮膚の薄い部位

 

代表的な症状
  • 発疹
  • 脱毛
  • かゆみをあまり伴わない

 

かかりやすい犬種

あらゆる犬種、皮膚疾患やアレルギーを持っている犬は要注意

 

なりやすい時期

生後3カ月から

 

なりやすい傾向・特徴

皮膚疾患がある場合、アレルギー、アトピー

 

普段からよく触ってあげて、該当することがあれば早めの受診をお勧めします。アカラスは別名 毛包虫・デモデクス・ニキビダニなど多くの呼び名があります。すべて同じ寄生虫を指しています。

アカラスの検査と治療方法

 
アラカスの検査
  1. 皮膚を引掻いて皮膚の組織を顕微鏡で観察する。
  2. 毛を抜いて顕微鏡で毛の根元を確認する。

アカラスの治療方法

  1. イベルメクチンの皮下注射を1週間おきに打つ
  2. イベルメクチンを飲ませる。
  3. アミトラズの入ったノミ・ダニ駆除薬を皮膚につける
  4. 抗生剤を内服する
  5. シャンプーをこまめにする

 

イベルメクチンはダニや寄生虫(一部)の治療によく使用する薬ですが、使い方には十分注意する必要があります。フィラリアにかかっていないワンちゃん、またはコリー、ボーダ―コリー、シェルティなどのコリー系は使えません。投与後にぐったりしたり、嘔吐・食欲不振が起きた場合は中止します。

 

アミトラズの入ったノミ・ダニの駆除薬は1カ月に1回皮膚につけることで、治療と予防ができますが、臭いが少し強いので皮膚につけた後は換気を良くする必要があります。若いワンちゃんの場合は時間がかかりますが、良くなっていくことが多いです。反対に高齢のワンちゃんのアカラス症は治らないことが非常に多いです。

 

特に高齢の場合は、内分泌系の影響を受けている場合がありますので、治りが悪い場合はホルモン測定や、血液検査を行う必要があります。アカラス症の治療には2カ月近くかかることがありますので、根気よく治療を続けてあげてくださいね。